「ヨモ」それは、けなげに生きた猫
3年前のある日
口の片端から血をしたたり落とし
片足を痛そうに上げて
3本足でピョコンピョコン と
我が家へやってきたのが
最初の出会いでした。
あまりに悲壮な姿のため、ちょっと引いた私。
そばには寄って来れなくて
離れた所から、ジーッと私を見ていたよね。
しょうがないので、冷蔵庫にあった牛乳を
ガバッと洗い桶にあけてやったら、
水が飲みたかったのか
おなかがすいていたのか
ガブガブと音をたてて飲みはじめ
最初は前足を
そのうち全身を
洗い桶の中に入れて舐め続け
1リットルもあった牛乳がほとんど無くなりました。
ヨモギ色のしま模様なので、
「ヨモ」と名ずけたあなたと私は、
それ以来の仲になりましたね。
だんだん馴れて、
手でさわれる位まで
そばに来るようになった頃のある夜、
外で「ニャオニャオニャオニャオ」と、
かわいい子猫の泣き声。
玄関を開けて見ると、そこには
「ちっちゃな ヨモ」が一匹、
となりの家の縁の下に向かって
走って逃げてった。
そういえばこの頃ヨモは、
すっかり傷も癒えて、
堂々と男らしくなってましたっけ。
時々見かけた、
ヨモにすり寄ってた黒猫は、
お嫁さんだったの・・。
まんまる目のかわいいお嫁さん
ヨモ、見る目ある!
そういえば
ヨモがもらったご飯を
何度も黒猫にゆずっていたっけ
知らなかった。
自分より先に食べさせていたのは、
力関係のせいだと思っていた。
ヨモの思いやりだったんだね・・
つづく
